『花一片、想い出を封じ込めて』 リプレイ完成。

読みかけの本に挟まれる、新しい栞。


その本の上に置かれる、シワ一つなく伸ばされた桜の花びらの押し花。


色褪せぬ様にと封じ込められた想い出を、


今一度思い出して彼は微笑んだ。

※今回、通常の対PL談議とは少々勝手が違うと思います。
PLが一個人として存在しており、話し相手となっています。
お読みになる際は、それを踏まえた上でお読みください。






PL：『花一片、想い出を封じ込めて』のリプレイ完成。一縷野望MS様、有難うございます。

暢：有難うございます。

PL：さて、去年も【Ein Zweck】として行ったお花見シナリオ。今年はタイミングが悪く二人だったようで…。

暢：そうですね。優理さんが少し都合が悪かったようで、今年はルーさんと二人で行ってきました。

PL：…なんだか凄く満足そうだね？

暢：ええ、良い思い出の品を頂きましから。

PL：思い出の品？

暢：桜の花弁です。嬉しかったので、押し花にして飾ろうと思って。

PL：そっか、良かったね。

暢：はい…。

PL：あ、そういえば、写真も撮っていたよね？

暢：ああ、あれは今回来れなかった優理さんへのお土産と、ボードに飾る分の写真です。
　　 実は私の誕生日に、坤さんからカメラを頂きまして。

PL：銀細工がされたアンティークの？

暢：はい。いい機会でしたので、写真をと。

PL：ふむふむ、なるほどね。…桜、綺麗だった？

暢：ええ、夜に見る桜は昼間とはまた違った趣で…


(なんだかほのぼのムードでお土産話に花が咲く。―中略。)


PL：…にしても、ほんっと入学当初より丸くなったよね。

暢：そうですか？

PL：入学当初は大分ツンツンしてたし。それを考えればねー。

暢：ツンツン…。でもまぁ、銀誓館に来て良かったですよ。あの頃よりは…ずっといい。

PL：…そっか。

暢：……。

PL：はい、沈まない！！次は？夏にまた出かけるんでしょ？

暢：え、ええ。

PL：海？山？祭りもいいよね～♪

暢：ふふ…。夏は、またその時に皆で話し合いますよ。

PL：うんうん。ま、大いに楽しみたまえ、少年よ！

暢：そうですね。今を、この時を、思うままに楽しむ事にしましょうか。




(暖かな温もりを、手放さぬように)